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2020年03月29日

祝!チバニアン決定!千葉の地層10選を紹介


令和2年1月17日「チバニアン」が地質年代の名称に正式に決定されました。これにより今まであまり知られていなかった千葉の地層が、地球46億年の歴史に名を刻んだこととなりました。千葉セクションの地層には、地球のN極とS極が最後に逆転した際の過程がはっきりと残されています。世界を見渡してもこの地層ほど細かく地磁気逆転のようすが記録されているところはありません。千葉セクションを研究することによりかつての気候変動についても知ることができ、未来の地球に何が起こるかを予測する上でも役立つことでしょう。


千葉県の地層への興味関心をより高めてもらうため、千葉県教育委員会は「千葉の地層10選」を選定しました。「見学しやすい場所にあること」「古い時代から新しい時代まで千葉の成り立ちを楽しめるものであること」「みどころのある特徴的な地層であること」をテーマに選定がおこなわれました。鴨川市とその周辺からは、5か所が選ばれています。房総を訪れた際にはぜひ、地球の壮大な歴史に想いを馳せてみてください。



鴨川松島


異なる岩石からなる不思議な島々。


大小の島々が点在し、それぞれが異なる岩石から構成されている。最も多いのは火山岩である玄武岩からなる島で、その他、変成岩や凝灰岩なども見られる。島が直線的に並んでいるのも注目点。千葉では珍しい火成岩が産出する嶺岡山系の地質構造や成因がわかる。岩石は約4000万年前のもの。


近くの「千葉県立鴨川青年の家」は大型の玄武岩の岩塊の上に建てられている。敷地内で枕状溶岩をなす玄武岩を観察することができる。


鴨川市貝渚 JR太海駅から徒歩20分。

保田層群のカオス層


プレートの沈み込みでつくられた変形した地層


日本でも最も新しい新第三紀のプレート付加体からなる(プレートの沈み込みによって海溝付近で作られた地層)。地層がずたずたに分断され混沌として様子を示している。約1800万年前のもの。


鴨川市江見吉浦104 JR江見駅から徒歩20分。

沼サンゴ層


縄文時代の温かい海の様子がわかる地層


約7000年前の縄文時代の温暖期に堆積した地層。当時の館山湾内で繁栄したサンゴ礁の化石を多量に含む。サンゴの種類は約80種におよび現在の鹿児島南部から奄美大島に生息するサンゴの種数に匹敵する。熱帯の多様な海洋生物が温暖期に黒潮にのって北方へ移動し、房総半島周辺に分布していたことがわかる。県指定天然記念物。


館山市沼521-3

JR館山駅から館山航空隊行きのバス「西の浜海岸通」下車 徒歩15分。

白浜の海底地すべり堆積層


海底地すべりの全体像が見られる露頭


巨大地震による海底地すべりによって破壊された堆積層の全体像が観察できる。地層が人家ほどの大きさのブロックに分かれ、それが上下さかさまになっている様子は壮観。約200万年前のもの。


南房総市白浜町白浜

安房グリーンライン「安房白浜トンネル」北側出口

鋸山の「房州石」


明治の近代化を支えた石材


江戸時代末から昭和時代にかけて大規模に切り出されていた石材で、切り出し跡が明瞭に残されている。鋸山山頂の良質な岩石は約200万年前のもの。日本地質学会により千葉県の「県の石」に選定されている。


富津市金谷4052-1

鋸山ロープウェイ JR浜金谷駅から徒歩8分。



千葉の大地の成り立ちを知ることができる11の地層


1.木下貝層(印西市)
2.銚子の白亜紀浅海堆積物(銚子市)
3.屏風ケ浦(旭市、銚子市)
4.養老川流域田淵の地磁気逆転地層(市原市)
5.上総丘陵の砂岩泥岩互層(いすみ市)
6.鋸山の「房州石」(富津市)
7.勝浦鵜原の黒滝不整合(勝浦市)
8.鴨川松島(鴨川市)
9.保田層群のカオス層(鴨川市)
10.沼サンゴ層(館山市)
11.白浜の海底地すべり堆積層(南房総市)

(地図をクリックすると詳細が表示されます。)